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Mission

僕はここで「自分らしく生きて、幸せになれる人」を育てたい。

今までの社会は、問題を解決していくことに価値を見出してきました。そのお陰で僕たちの生きる現代は、生活する上で何一つ不自由のない、便利な世の中になりました。便利になった世の中では、嬉しいことに問題が少なくなりました。ところが問題が少なくなったことで困ってしまった人達がいます。それは、今まで問題を見つけては、それを解決することを仕事にしていた人達です。過剰なものの価値は下がり、希少なものの価値は上がります。便利な世の中では、希少となった問題に過剰な解決策が集まるようになるわけですから、問題解決の仕事はレッドオーシャンになったのです。過剰となった解決策は次に価格破壊を起こすことになりますから、解決策の価値はどんどん下がっていくことになりました。

代わりに価値が高まったのは「問題を見つける力」ということになります。問題が枯渇したとも言える現代でも、上手に問題を見つけていくには、希少となった問題を取り合ったり、問題を拡大解釈するよりも、新たに問題を創る方が遥かに合理的です。問題とは、現実と理想のギャップに立ちはだかるものですから、「理想」を持って新たな価値を生み出そうとすることが、問題創出の最大のきっかけになるのではないでしょうか。

 

幸い現代は、新たな価値の創出に適した超情報社会・グローバル社会です。情報社会は、知識や経験が分野を越えて学際的に出会うことを容易にし、グローバル社会は理想や問題を多様化させていきます。学際的情報社会と多様化を生むグローバル社会の掛け算によって、どこまでも複雑化していく現代では、「正解」とはなにか?社会が求めるものを一括りに評価することができなくなりました。今は人の数だけそれぞれの価値観が生まれ、同じ価値観同士がコミュニティとなって世界中に繋がっていく世の中ですから、新たな価値の創出に拍車がかかっていくのは必然的なことです。ここまでをまとめると、「世界は目の前にある問題を解決する世の中から、理想を源泉として、問題を創出する世の中にパラダイムシフトした」と言えるのではないでしょうか。そして、僕はこのパラダイムシフトが、「人と社会の関係」に大きな変化をもたらしたと考えています。

 

目の前にある問題を解決してきた今までは、人は社会に対して受動的であった。

理想を源泉に問題を創り出していく現代は、人は社会に対して主体的になる。

 

ということです。科学や技術によって問題を解き、人が生きていくために必要な土台づくりを行うフェーズは終わり、理想や美学によって主体的に未来を作っていこうとすることで、新たな問題を定義していく時代になったと言うことです。

子供たちへ伝えるべきこと、
教えてあげたいこと。

ここでやっと教育の話をしようと思います。
問題先行型の世界から、理想先行型の世界になったので、まず子供達には「夢や理想を自由に思い描ける人になってほしい」と僕は思っています。その夢や理想は、今世の中にないものでいいですし、人と違う考えでいい。そして、そうであることを、恐れないでほしい。繰り返しとなりますが、今は超情報社会・グローバル社会です。世界中を探せばきっと理解してくれる人が見つかる。もし見つからなくても、自分の考えを世界と共有することで、きっと誰かが共感してくれるはず。だから、人と違うことを恐れず、自分らしく生きて行け!と子供達の背中を押してあげたいのです。

 

親が誰しも子供に願うのは、「幸せな人生にして欲しい」、ただこれだけのはずです。「これからの未来はこうなるのだから、こうしなさい」と子供に言うのではなく、「あなたが思うがままに生きて、未来を作っていきなさい」と言ってあげたい。将来親は子供より先に死にます。自分たちのいない未来を「こうなる」と断言しているその考えは本当に正しいのでしょうか。世界が進化すればするほど、何が起こるか予測不能な世の中になってきているのですから。世界中のシンクタンクが膨大な費用と時間をかけて予測してきたことでも、今やほとんどが外れてしまいます。予測が的中したとしても、それが実際に起こるとどのような状況になるのかは、誰にもわからないのです。感染症だって、戦争だって、たとえ予測がされていたことだとしても、防げるかは別の話です。社会にとって予測とは、役立てて物事を好転させるために用いるものですから、現代においての予測の価値は、とても低いと言えるのではないでしょうか。

 

未来は予測するものではなく、創っていくもの。たまたま生まれたその時代を、どう生きるかは本人の意思次第です。

「社会はこうなるからこうしなさい、これを覚えなさい!」というよりも、「自分らしく生きることで、幸せになれる」ために必要な、教育を授けることが親の使命ではないでしょうか。僕はそれを実現できる場所を作りたいと考え、この教室を作りました。

上を見上げる少女
楽器を弾く姉弟

芸術研鑽の教育は、
子供たちに未来を切り開く力を授ける。

音楽をはじめとする芸術は、現代において唯一あやふやさを受け入れてくれるものです。Google検索しても、いい音楽の定義は見つかりません。音楽は正解の定まらないものを、コミュニケーションやアイディア、技術、感性によって、共創していくことができます。オーケストラもバンドも、全員で目指すゴールに答えはありませんが、それぞれの個性をまとめ、一つの方向に向かっていくことができるのです。この音楽を磨いていく行程に、未来を切り開くヒントが全て詰まっていると僕は気がつきました。なぜならこれは、理想や美学、価値観を共有して、答えのないものを共創していくという、未来そのものだからです。答えのないものを共創追求していくことのできる芸術に学ぶ、芸術研鑽教育を作り、自分らしく生きて、幸せになれる人を育てたい。自分らしく生きる人が、幸せになれる社会を作りたいと考えています。

 

そのために僕たちは、ここで一生懸命仕事をします。

社長プロフィール
music-school

代表挨拶

INSPIONグループ代表 倉持武志

音楽家だけど経営者、経営者だけど教育家。
ピアニストである母の影響から、幼少期より音楽一筋で育つ。作曲家としては、子供たちに大人気の「しまじろうコンサート」©Benesse Corporationをはじめ、国内外の著名ゲーム作品の音楽も多数手がけている。音楽家の育成にも力を入れており、国内の音楽大学ではフェローを務め、音楽の研究や講演活動を行っている。実業家としては音の総合事業「INSPIONグループ」を設立し、現在では国内外のグループ会社、全7社を率いるINSPIONグループ代表兼オーナーだが、倉持が前職の元上司達をグループ各社の社長に就任させたことから、代表取締られ役と呼ばれている。
 
多角化するグループ事業の中でも、倉持が本丸として位置付けているのが教育事業である。自ら先陣を切って芸術研鑽教育の提唱と研究開発・実施を行う。朝日新聞や産経新聞ビジネスアイにて倉持の特集が掲載されたことをきっかけに、運営・研究チームが立ち上がり、音楽教室の展開が本格始動した。「僕はここで自分らしく生きて、幸せになれる人を育てたい。」は、倉持の口癖である。
 
趣味:歯磨き
特技:虫歯ゼロ

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